VPNについて知っておくべきことすべて:初級ガイド

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2022年5月27日

ウェブ上では、オンラインプライバシーやセキュリティが常に話題に上がっている様子を目にします。ニュースでは、インターネット上でいかにユーザーの情報が利用され、時には悪用までされているかが盛んに叫ばれています。こうした状況を受け、オンラインでのプライバシーやセキュリティは人々にとって重要な関心ごとになりました。プライバシーに関して議論される際には、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)について言及されるのをよく目にするかと思います。
 

このガイドは、「VPNとは何か」を初心者でも理解できるように作られました。知っておくべき情報がすべて簡潔に詰まっています。この記事では、VPNとは何か、VPNを使用すべき理由、そしてその使い方を理解するための情報を載せています。「VPN」と聞くと、専門的で複雑な話題のように思えるかもしれませんが、実は全くそんなことはありません。このガイドを読めば、VPNについて知っておくべきことすべてを知ることができます。
 

まずは、その名前に触れておきましょう。VPN(プライベートバーチャルネットワーク)とは、その名の通りプライベートなネットワークで、特定のユーザー以外はアクセスすることができません。同時に、VPNネットワークにはコンピューターやモバイルデバイスを介して仮想的にアクセスされます。
 

VPNについて
 

ユーザーは、インターネットプロバイダーを介してVPN(バーチャルプライベートネットワーク)にアクセスします。簡単に言えば、VPNはその接続先のサーバーの集まりで構成されています。一度VPNに接続すると、新しいセッション(接続を確立してから切断するまでの一連の通信)が開始されるまで、再度VPNに接続する必要はありません。 ユーザーがVPNに接続すると、「トンネリング」と呼ばれるプロセスが開始され、VPNのサーバーが仮想世界のホームとして機能します。
 

端的に表すと、VPNはオンラインでのすべての操作を安全に行うための場所をインターネット上に作り出します。この安全な場所からウェブを閲覧すると、送受信するすべての情報は暗号化によって保護されます。そのため、より高いレベルのプライバシーを確保できます。
 

トンネリング中は、インターネットサービスプロバイダーやさらに強力な機関(例えば政府当局)でさえ、ユーザーが使用、または送受信している情報を見ることはできません。誰かに活動を追跡されたり、監視されたりすることなく、匿名でインターネットを使用することができます。
 

VPN を持つべき理由
 

セキュリティ
 

VPNが果たすべき最大の目的は、オンラインでのユーザーのセキュリティを強化することです。送受信したデータはすべて暗号化されるため、サイバー犯はデータの傍受や乱用がしにくくなります。例えば、銀行口座にログインして資格情報を入力しても、ハッカーがその入力内容を傍受しアカウントを盗むことはできません。
 

こうした状況を踏まえると、空港Wi-Fiなどのパプリックネットワークや安全でないネットワークに接続するときには、VPNの使用が特に役に立ちます。公衆ネットワークは通常保護されていません。つまり、ハッカーはいとも簡単に情報を傍受できてしまいます。

 

プライバシー

VPNを使用すべき次の重要な理由は、オンラインでプライバシー保護です。オンラインでユーザーの視聴やダウンロードや読み書きすることは自分だけの問題であり、だから、何人もによってその活動を追うべきではありません。それでも、ユーザーのコンピューターから実行されているデータトラフィックは、例えVPNで暗号化されていても、クッキー などのウェブトラッカーで追跡される可能性があります。

 

つまり、VPNはユーザーのネットワークトラフィックを保護し、他人が通信を見るのを防ぎます。ただし、クッキー などのウェブアプリケーションがユーザーと通信することを妨げるものではありません。

 

サーバー拠点の切り替え 
 

サーバー拠点を切り替えられる機能もVPNを持つべき理由の1つです。VPNを使えば、位置情報を仮想的に変更することができます。VPNを使ってIPアドレスを変えることで、ユーザーの物理的な現在地がオンラインで特定されないようになります。
 

仮に、あなたがオンラインのスロットをプレイしたくても、実際に住んでいる国では許可されていないとします。この場合でも、VPNを使えば位置情報を変えて表示することができます。つまり、スロットが合法的にプレイできる国からアクセスしているように見せることが可能です。
 

自分の国ではアクセスが禁止されている映画を見たり、他の国のサービスを利用したりすることもできます。海外に滞在中、自国でしか使えないサービスを利用するために、自国から接続しているように見せることすらできます。
 

VPNの使用中に起こるインターネットの減速
 

確かにVPNの使用中はインターネットの速度が落ちますが、その程度は限定的です。VPNの使用がインターネットの減速を招くのは、データがVPNサーバーを経由するための時間がかかることが原因です。さらに、データの暗号化にも時間と動力を要します。それでも、高品質のVPNサービスと安定したインターネット接続を利用すれば、ユーザーの使い心地を損なわない程度のわずかな減速に抑えることができます。
 

一点覚えておくべきなのは、VPNプロバイダーが所有するサーバーはどれも高速だということです。もし低速のサーバーを使っているとすれば、速度がまったく違ってくるはずです。また、プロバイダーのサーバーが自分の地理的な拠点の近くにあるかも確認してください。近くにない場合、物理的な距離の影響でデータの転送距離がより長くなるため、接続が遅くなります。
 

複数のデバイス上でのVPNの利用
 

複数のデバイスでVPNが使えるかどうかは、プロバイダーによります。しかし、最近ではどのVPNプロバイダー業者でも、デスクトップコンピューター、ラップトップ、タブレット、スマートフォンなどの複数のデバイスからアクセスできるアカウントを用意しています。どのデバイスでも全体の接続は同じ原則で動作し、ユーザーが期待するすべての利点が得られます。
 

さらに、ExpressVPNなどの高品質のVPNプロバイダーは、複数のVPN接続を同時に実行できる機能も提供しています。例えば、あるユーザーがデスクトップPCに接続している間に、別のユーザーは同じアカウントを使用してスマートフォンからVPNに接続できます。ほとんどの場合、VPNサービスプロバイダーは3〜5の同時接続を提供しています。
 

無料VPNサービスの有無
 

確かに、無料のオプションはあります。ただし、質の良いVPNには、しっかりとしたサーバーやインフラ、そして定期的なメンテナンスが必要だということを覚えておくべきでしょう。それなりのVPNサービスを運営するには人材を要しますが、無給で働く人などいません。こうした理由から, TunnelBearなどの優れたVPNプロバイダーでは、無料で提供しているサービスに限度を設けています。無料版はVPNの真の実力をほんの少し味わえる程度のものでしょう。
 

無料のVPNサービスを提供するプロバイダーの最終的な目標は、VPNがいかに素晴らしくてお金をかける価値があるかをユーザーに気づかせ、プレミアムプランに契約してもらうことです。つまり、ユーザーに無料のトライアルを提供するのは、プロバイダーにとって採算が合うからです。
 

しかし、中には悪質なVPNプロバイダーも存在することを認識しておくべきでしょう。こうしたプロバイダーは、見返りは求めないと謳っておきながら、実際は広告会社にユーザーのデータを売却するためにスパイ活動を行います。場合によっては、帯域幅を盗むためにユーザーを利用することもあります。
 

要約
 

VPNは、オンラインの世界で多くのメリットをもたらす非常に有益なツールです。もちろん、中にはそれを悪用する人はいます。インターネットが本来果たすべき目的を乱用する人がいることは事実です。しかし、VPNを使うことでプライバシーを保護することができます。また、現代社会において必要なオンラインセキュリティを強化することも可能です。