2019年 トップ7 VPNプロトコル  – 各プロトコルの特徴とおすすめ

Darren
Darren
2022年6月4日
自分のニーズとウェブ活動に適したVPNを選択することは簡単ではありません。たくさんの選択肢がある上、選択するVPNのプロトコルについても賢く吟味する必要があります。単純に言えば、VPNプロトコルは、VPNプログラムの実行に不可欠なものです。安全でプライベートな接続を構成する際、これらのVPNプロトコルは、原則的に、パラメータを使ってユーザーのVPNを設定し、共に機能するようにします。
 
私たちは、ユーザーが現在使用できる、ベストVPNプロトコル7選をまとめました。ユーザーは、優秀なNordVPNExpressVPN 、または他の選択肢を使用しているかどうかにかかわらず、スピードやプライバシーに関する自分のニーズを反映したプロトコルを常に選ぶ必要があります。
 
 
PPTP
 
PPTP(Point to Point Tunneling protocol)は、市場で最も一般的なVPNプロトコルの1つです。1990年代後半から市場に出回っており、20年以上、とりわけWindowsユーザーの根強い人気を獲得してきました。設定や操作が非常に簡単であるため、幅広いユーザー層に普及しています。しかし、おそらく最近では、PPTPに比べ、より安全なプロトコルと標準規格に先を越されてしまいました。
 
 
もちろん、簡単な接続、旧来型で信頼性の高い規格を好むユーザーにとっては、PPTPは試す価値があります。このプロトコルは、最小限のリスクから自分を保護する分には十分な安定性と安全性を提供します。
 
 
• 長所:Windows用の旧来型規格、設定と使用が単純
• 欠点:新型と比較して安全性が遥かに劣る
 
 
OpenVPN
 
OpenVPNは、市場で最も人気がある、最新型プロトコルの1つです。この人気には理由があります。まず、そのオープンソースの性質です。常にアップデートが行われ、ウェブのブラウジングやストリーミングをする際に、最新の状態に更新されています。また、最大256-bitの暗号化、きわめて安定した接続、そしてすべてのプロトコルの中でも最速クラスのスピードを誇り、すべてのタイプのウェブユーザーにとって素晴らしい資産です。
 
 
OpenVPN経由のトラフィックを絞り込むことは困難です。すべてのポートで多目的に動作しますが、かなり詳細なセットアップ手順があり、ネイティブシステムが構築されていないことから、一部のユーザーからは敬遠されています。
 
 
• 長所:オープンソース、ファイアウォールの回避に最適、ポート間で万能に機能
• 欠点:おそらく初心者には最善の選択肢ではない、実行には第三者のソフトウェアが必要
 
 
Wireguard
 
Wireguardは、利用可能な製品の中で、より興味深いVPNプロトコルの1つであり、議論する価値があります。このプロトコルは、超高速で、ホームルーターやその他のデバイスと特にうまく連携するように最適化されています。セットアップや実行も非常に単純で、VPNの初心者や、プロトコルを選ぶときに何から始めればよいのかわからない人にとって、ホットな選択です。
 
 
ただし、Wireguardはまだまだ開発中の段階であるため、「ベータ」モードの技術です。大いなる将来性を示してはいますが、安定性を得るまでには、もう少し時間を要するでしょう。したがって、多くのユーザーは、自分の接続から安定性を確保する必要があります。それでも、この驚異的なミニマリズムプロトコルは、多くのユーザーの心に訴えかけるでしょう。もう少し改良がされれば、ヒットするのではないか、というのが私たちの見解です。
 
 
• 長所:高速、安全で非常に使いやすい、最小限のインターフェース
• 欠点:現時点ではプロトコルに安定性が欠けており、おそらく現存する他のプラットフォームに比べて多少用途が狭い(今後の動向に注目)
 
 
SSTP
 
プロトコルが提供し得る最も安定的なサービスに加え、256-bit の暗号化を提供することで、SSTPはスターの座を得ています。鍵はその「Secure Socket Tunneling Protocol」という名前にあります。これはWindowsベースのプロトコルで、厄介なVPNブロックやウォールの回避に最適です。さらに、複雑なタスクの処理を巧みに行います。
 
 
使い勝手がよく、優れた安定性を誇るにもかかわらず、Microsoftとの結びつきにより、一部の人々を遠ざけてしまう可能性があります。このプロトコルは、Microsoft完全所有で、Windows Vistaと一緒にリリースされています。
 
 
• 長所:非常に安定的、とても使い勝手がよい、ファイアウォールの回避に有効
• 欠点:Microsoftとの結びつきが好ましくない
 
 
L2TP/IPSec
 
これは、ほとんどのオペレーティングシステムに見られるデュアルプロトコルです。セキュリティやシンプルな統合に重点を置き、ユーザーの好みに合わせて調整できるため人気があります。このような特徴から、検討すべき優れた選択肢です。
 
 
ただし、速度に関しては、このプロトコルの欠点であるかもしれません。これは、二重カプセル化されたプロトコルであり、安全である一方、減速を招くことがあります。また、1つのポートだけにやや限定されています。
 
 
• 長所:すでに多くのシステムにおいて卓越していることで使い勝手がよく、ふさわしい選択と言える
• 欠点:最も効率的なパフォーマーではない
 
 
SoftEther
 
SoftEtherは比較的新しいプロトコルで、ますます普及してきています。クロスプラットフォームのVPNアクセスに有益です。モバイルデバイスとデスクトップデバイスの両方で使用できるように設定可能です。非常に効率的でもあり、常にとても安定しています。
 
 
この技術はまだ新しく、とりわけ他のサービスの方がより安定的で安全に見えることがあるという点から、一部の人は心が動かされないかもしれません。しかし、このプロトコルは間違いなく注目しておくべき存在です。
 
 
• 長所:さまざまなプラットフォームに臨機応変に対応、とても安全で非常に高速
• 欠点:今後数年間の成長に関してはまだ伸び代がある
 
 
IKEv2/IPSec
 
このプロトコルは、「Internet Key Exchange」とも呼ばれ、さまざまなデバイスやオペレーティングシスムにサポートされつつあります。当初から最も速いプロトコルの1つであり、不安定な接続に悩んでいる人すべての人にとって、大きな財産です。
 
 
しかし、このプロトコルは、決してオープンソフトウェアではありません。というのも、大企業へのリンクの数をめぐり、いくらか懸念が存在します。また、このリスト内で紹介されている他の銘柄に劣らないパフォーマンスを誇るにも関わらず、まだ他の製品ほど幅広くサポートされていません。
 
 
• 長所:非常に効率的かつ安定的、検討に値する将来有望なプロトコル
• 欠点:オープンソースの技術が不足していて、普及が進んでいないため一般的な選択肢ではない